夕まずめ　漆オブジェ

「まずめ」は「夜と朝の”間＝ま”をつめる」
という意味をもつ、日本の古い言葉。

太陽とともに万物の命が目覚めて動きはじめ、
日の入りとともに静まっていくという
命のいとなみのダイナミックなときを表します。

夕まずめは、穏やかな海にゆっくりと日が沈んでいくなかにある、
海と共に生きる人々の豊穣ないとなみのひととき。

作品に描かれるやわらかな線は夕凪の砂浜に残された波の跡を思わせます。

木のかたまりからプレートの形に彫り出し、
全体に波の「ゆらぎ」のような景色を
刀で彫り上げています。

そして、黒、青、黒と漆で幾重にも塗り重ねて磨きあげることで
無色透明の漆の深いところに
海の青さが広がる作品です。

漆は時間の経過と共に透明度が増し、
景色の変化を楽しんでいたく、
日本を象徴する文化です。

小さな作品をお部屋のオブジェとしてお使いいただいたり、
プレートとしてお料理を盛り付けていただいたり、
色々な楽しみ方ができます。
ご使用後は洗剤を布に付けてお湯で洗い流していただくことが
可能です。

漆ジャパンとして、日本の良き文化を
お部屋に設えていただきたい逸品です。

色：縹色（はなだいろ）
サイズ：約28cm×15cm